進撃の巨人が炎上する理由とターゲッティング

マーケティング

実写の「進撃の巨人」が
公開前からの予想通り大炎上中です。

レビューでも稀に見る低評価が付けられています。

主な要因は、
コンセプトのブレにあると言えるでしょう。

これは我々の情報発信ビジネスにも当てはまる教訓です。

「都合」に引きずられて、
本質のコンセプトを忘れるとコンテンツは死にます。

映画「進撃の巨人」は実写化不可能と言われる中、
それでも話題性の高さから制作が敢行されました。

原作は主人公がエレンという名前で
世界観も中世ヨーロッパがベースになっています。

なので、日本人キャストで実写化すれば、
どうしたってコスプレショーになってしまうわけで。

巨人のビジュアル以前に
世界観の構築が不可能だと言われていました。

そのため制作陣は舞台を日本ということにして、
設定を大幅に変更。

とはいえ、主人公たちは
いわゆる西洋ファンタジー系の衣装を着て、
名前もエレンやアルミンです。

まあ、CGや特撮のクオリティは置いておくとして、
やはり世界観の構築は上手くいっているとは言えません。

そこで出てくる批判は
「原作と全然違う」というものです。

今回の「進撃の巨人」も例に漏れず、
普段映画に触れることがなく、
原作のファンだから見たという人達が
声をそろえて「原作れいPU」を叫んでいます。

また、そういう人達に対して、
「原作厨」と揶揄する層もいて炎上しているわけですが、
前提として、映画が原作と異なるのは
本来何の問題もありません。

ただし、今回に関しては、
「原作厨」と切り捨てられない側面があります。

なぜなら、そもそも「進撃の巨人」を映画化したのは
原作ファンが多く観に来ることを想定してのものだからです。

普段、映画を観ない人達を
動員するからこそヒットになるのであって、
漫画原作系が多く作られるのは
こうした理由によります。

つまり、実写版「進撃の巨人」のターゲットは
原作ファンだということです。

あとは、話題になっているからと見に行く層ですね。

となると、原作ファンを
満足させる作りにする必要があるわけですが、
ここで出てくる問題が「制作の都合」です。

「日本人キャストだから舞台を日本に…」
「でも、さすがにリヴァイは出せないから
 シキシマという人に変えて…」
「乗馬シーンを撮る予算が無いから車に変更して…」

というように、
成立させるための試行錯誤を繰り返すうちに
当初のコンセプトがどこかに行ってしまうんですね。

もちろん、脚本や特撮のクオリティも問題ですが、
「都合」によってターゲットを忘れてしまうと
誰にも刺さらないコンテンツになります。

「原作と変えたと言ったでしょ」
とけん制するのは本末転倒なわけです。

情報発信する際も目先の都合や事情によって
ついつい投げかけるべき相手のニーズを忘れがちですが、
セールスだけでなく、メール1通書く場合であっても
自分が対象にしている層やニーズを意識しましょう。

P.S

一方、じゃあ、映画「進撃の巨人」が惨敗かというと、
きっちり興行成績は残してますからね。

これは、宣伝をバンバン打つ大手制作の作品にしか
観客が行かないという
今の映画界の土壌によるものです。

ともあれ、
監督もゴジラへの弾みになったでしょう。

もう特撮シーンだけに専念してくれるることは
無いかもしれません…。

あと、巨人の中に知人がいました。
そんな役ばっかりだな。


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